ピアノ調律技能士3級に向けて
国家資格の、ピアノ調律技能士3級学科の勉強を始めてみようと思っています。
2級は3級が前提、1級は実務2年以上が前提というわけで、何はともあれ3級の学科から攻めなければはじまりません。ただし、試験は11月6日。半年を切っています。これからボリュームを把握するところなのですが、果たして間に合うかどうか・・・。
捕らぬ狸ですが、上記リンクで見た、学科と実技の合格率の乖離にびびります。実技は3人に1人しか受からない。さすが国家資格だから、なのでしょうか。
鍵盤はただの棒に非ず
弦に触れる最先端がハンマーだとすると、指に触れる最末端が鍵盤になるようです。
鍵盤の中のプッシングクロスを適切な状態に修理しておくことが、タッチに微妙な影響を与えることが下記のリンクでわかりやすく解説されています。
ピアノ再生物語「ピアノはこうして生まれかわります」第3回「修理1 ブッシングクロス交換」 - 島村楽器公式ブログ
また、このシリーズでは他にも、鍵盤整調やピンの調整の調整についても解説されています。クロス自体の穴の大きさ調整から、穴と対になるピンまで、1音1音細かい調整になるようです(鍵盤のピンは二つあるので、1音2か所になるからさらに大変ですが)
ピアノ再生物語「ピアノはこうして生まれかわります」第14回「整調2 ネジ締め・鍵盤整調・ピン磨き」 - 島村楽器公式ブログ
曲げる、反らす、削る、交換するという動作が、あらゆる部品で必要なのだとわかりますが、気が遠くもなります。
昨日の疑問 解決編
昨日の、ハンマーシャンクについての疑問が少し解決しました。
・ハンマーシャンクは、88本どうやって合わせるのか
→最高音に合わせたシャンクを元に、他の音の分も整えるようです。
また、ハンマー同士の隙間が適切になるように、ドライバーとこてで
メンテナンスを行います。あんな隙間に入るドライバーがあるんですね・・・こても。
ハンマーの調整は、島村楽器さんの「ピアノ再生物語」という記事に詳しくあります。
ピアノ再生物語「ピアノはこうして生まれかわります」第15回「整調3 打弦距離・ハンマー調整・ウイッペン調整」 - 島村楽器公式ブログ
本当に定規でハンマーの打弦距離等々測るんですね・・・!
このシリーズ、ピアノ再生の工程全体が面白いです。
ハンマーを当てる
ハンマーが弦に適切に当たるためのしくみを、おおざっぱに学習しました。
ハンマーシャンクの素材と反りを、88鍵分、どうやって合わせているのかが謎です。
ハンマーシャンクに限らず、ピアノは「同じ機能をする」「多数の部品」が組み合わさって各部を形成しています(例:響板、3本で1音の弦など)。部品の種類も多いのに、同種内での統一性も求められます。
ハンマーフェルトにしても、一つを削り出したら、他の87本も合わせて削るのか、他の音と調和しているか調べながら削るのかなどなど、疑問は尽きません。
就職基礎知識編
そもそもアラサーは、調律師業界で求人があるのかという疑問がありました。
学校の方に聞いてみたところ、「30代でも腕次第で求職可」とのことでした。
実際、自分と同じようなアラサー民がどんな働き口探しをしているかというと
・楽器店や工房の求人を各々でチェック(ネットや人脈)
・ある程度技量がついてきたら、卒業前から求職活動
とのことでした。
ネットの知恵袋では「30から調律師目指すなんて」という口コミもあったり
ですが、ここはアラサーになってもうたのは仕方ないので、学校の人の話を
信じましょう。
腕次第、の他に、人柄が求められるということでした。どの仕事もそうですが、
調律師というのは技術接客業なので、それは外せないだろうなと思います。
ダンパー、ハンマー、ウィッペン、レール
ダンパーの取り付け方について読み込みました。
弦に直接触れる部位ということでイメージしやすかったです。
しかし、同じように弦に触れるものでも、ハンマーはハンマーシャンクの反り、材質などなかなか難しそうです。何回も何回も、時には1秒で10回程度弦をバシバシ叩くのに耐えうる機構、というのも驚異的だと感じます。